広島市、遺灰から貴金属を抽出して収益化

遺灰から出た金歯や銀歯、売却額は2000万円に 広島市が初めて試行(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

こんにちは、今日は広島市の興味深い取り組みについてお話ししたいと思います。それは、火葬後の遺灰に残る銀歯などの貴金属を売って収入にするというものです。

火葬場で遺灰を処理する際には、歯の治療などに使われていた銀や金などの貴金属が含まれていることがあります。これらの貴金属は、遺族による収骨後に残りますが、従来は火葬場の指定管理者が、業者に費用を支払って処分していました。しかし、広島市では、他市で貴金属の抽出、収益化の取り組みが進む中、市民の意見を聞くためにアンケートを実施しました。その結果、回答者の7割が貴金属の売却に賛成したということです。

そこで、広島市は2022年度から、遺灰から貴金属を抽出して売却する試行を始めました。その初年度の売却額は約2000万円に達しました。銀2800グラムや金1200グラムが含まれていたそうです。選別作業をした別の業者への委託費を除く売却益は、市の収入となります。残った灰は、墓地に埋葬されます。

この取り組みは、遺族の了承を得て行われています。遺族は、貴金属の売却に反対する場合は、事前に申し出ることができます。また、貴金属の売却に関する情報は、市のホームページや火葬場の掲示板などで公開されています。

広島市は、この取り組みを当面続ける方針です。市環境衛生課は、「貴金属の量などの実績を見ながら、必要に応じて処理方法の見直しを検討したい」としています。

私は、この取り組みについて、賛否両論があると思います。一方で、貴金属の有効活用や市の収入増につながるというメリットがあると考えられます。他方で、遺灰の扱いに対する倫理的な問題や遺族の感情を傷つける可能性があると懸念されます。

皆さんは、この取り組みについてどう思いますか?コメント欄で教えてください。