「いっそ2人であの世に行こうか」妻の介護を40年続けた夫は、最後に海に突き落とした 周囲にサポートを求めず、なぜ1人で背負い込んだのか(47NEWS) - Yahoo!ニュース
以下は、この記事の要約です。
- 記事の概要:この記事は、神奈川県大磯町で起きた殺人事件について報じています。脳梗塞で半身不随になった妻の介護を約40年間した夫が、妻を車いすごと海に突き落として殺害しました。1夫は「介護に疲れた」と供述しましたが、裁判で明らかになった事実から、介護は夫だけで背負う必要がなく、周囲は負担を減らすサポートをし、妻が施設に入る見通しも立っていました。2それなのになぜ、悲惨な結末となったのか、その背景や心理を探ります。3
- 夫の決意と努力:夫は妻と結婚してから、仕事と家庭を両立させていましたが、妻が脳梗塞で倒れたことで、自分を責めて「体が続く限り、一人で面倒を見て介護する」と決意しました。会社を退職したり、自己破産したりするなかでも、妻の生活を支えるために、手すりを付けたり、温泉に連れて行ったり、貯金をしたりしました。妻は夫の介護に感謝し、夫も妻の笑顔に癒されていました。
- 介護の限界と孤立:しかし、夫婦ともに80代になると、介護の負担が増し、夫の体力も衰えました。妻は自力で移動できなくなり、夫は妻を抱き起こすこともできなくなりました。夫はデイサービスへの送迎も自分でこなし続けましたが、妻を施設に預けた時には、一人になった寂しさを感じました。4夫は周囲のサポートを受け入れることができず、自分の老いや妻の死を恐れるようになりました。
- 殺意の発生と実行:夫は妻に対して「死んでくれ」という気持ちが芽生えるようになりました。妻の病状が悪化した時には、医師に「安楽死させてくれ」と頼んだこともありました。夫は妻を殺すことを考えるようになり、海に突き落とす方法を思いつきました。夫は妻を車いすに乗せて、大磯港に連れて行きました。夫は人目を避けて、妻を車いすごと海に突き落としました。5妻は溺死しました。夫は警察に自首しました。
この記事は、介護に疲れた夫が妻を殺害するという衝撃的な事件を取り上げていますが、その背景には、夫の愛情や努力、寂しさや恐怖、孤立や限界といった複雑な感情があります。介護は夫だけで背負う必要がなく、周囲のサポートもあったのに、夫はそれを受け入れることができませんでした。2夫は妻を殺すことで、自分と妻の苦しみを終わらせようとしましたが、その結果、自分も妻も不幸になりました。この記事は、介護に関わる人々に、サポートの必要性や受け入れ方、介護者の心理や感情、介護の難しさや重さを考えさせるものです。