大阪万博の準備はどこまで進んでいるのか?

「500日前」でも海外パビリオン着工はゼロ、半数超の国が工事業者いまだ見つからず…大阪・関西万博(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

この記事は、2025年に開催される大阪・関西万博の準備状況について報じています。以下は、記事の要約と今後の展望です。

  • 海外パビリオンの建設遅れ:万博のシンボルである環状の大屋根(リング)は3割ほどが組み上がっていますが、リングの内側に配置される海外パビリオンは1件も着工されていません。海外パビリオンは参加国が自ら建設することになっていますが、建設資材や人件費の高騰などの日本の事情が理解されず、予算が合わないという問題が発生しています。日本のゼネコンと海外の参加国の間には見積もりの相違があり、協調が必要です。
  • 会場建設費の増額:万博の会場整備費は当初、1250億円と見込まれていましたが、今年3月には1600億円に上方修正されました。そのうち、府と市が負担する分は600億円から800億円に増えました。会場整備費の増額は、建設資材や人件費の高騰、新型コロナウイルスの影響などが原因です。会場整備費の増額に伴い、万博の収支も赤字になる可能性があります。
  • 万博協会の体制強化:万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、府と市のトップも副会長を務めていますが、海外パビリオンの建設遅れなどの深刻な事態を把握できていませんでした。協会任せにしてきたツケが表面化しました。そのため、府と市は協会の体制強化を図ることにしました。府からは副知事出身の田中清剛が副事務総長に就任し、会場整備を担当しました。市からは横山英幸市長が協会の理事に就任し、参加国の誘致や交渉を担当しました。
  • 今後の展望:万博の開幕まで、500日を切りました。海外パビリオンの建設遅れや会場建設費の増額などの課題を乗り越えるためには、協会とゼネコン、参加国との連携が不可欠です。また、新型コロナウイルスの感染状況やワクチン接種の進捗にも注目が集まります。万博は「人類の知恵と技術の祭典」として、持続可能な社会の実現に向けた提案を行う場です。万博の成功には、多くの人々の協力と参加が必要です。